パリ、1796−ヴィル・ダヴレー(フランス)、1875
パリの裕福な服地商人の家に生まれたコローは、父の跡を継ぐため家業を手伝いながら、夜は画塾で絵を学びました。父がヴィル・ダヴレーに別荘を購入すると、彼は一部屋をアトリエにして、休みには制作に打ち込みます。26歳で画家になる決心をし、アカデミー派の画家ミシャロンに、次いでベルタンに弟子入りして、その後イタリアへ旅立ち約3年を過ごします。豊かな光に満ちたイタリアで熱心に勉強に取り組み、色彩感覚や光の表現において高い評価を得るようになります。後年さらに2度イタリアを訪れました。彼は、ヴィル・ダヴレーやフォンテーヌブローだけでなく、フランス各地を訪れて様々な風景を描きました。しっかりと自然を捉えながら描いたことや、明暗のはっきりした光の表現は、印象派やそれに続く世代に大きな影響を与えました。晩年には、写実表現の上に立ちながらも、叙情的で夢想的な風景を描きました。肖像画や人物画にも多くの傑作があります。
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